清水区(しみずく)は、静岡市を構成する3つの行政区のうちのひとつ。2005年4月1日の政令指定都市移行と同時に発足。当初は旧清水市のほぼ全域を区域とし、その後2006年3月31日には旧蒲原町域が、2008年11月1日には旧由比町域が区の一部となった。
中心となる清水は、駿河湾奥・折戸湾に臨む天然の良港である清水港を中心に古くから海運の中継地や水軍の基地として発展した港町で、近代以降は茶の輸出が始まり国際的な貿易港となった。その後特定重要港湾の指定を受け、清水港臨海地区には多くの企業や工場が立地し、高度経済成長期に産業都市として大きく成長した。また江尻・興津・由比・蒲原はそれぞれ旧東海道の宿場町として栄えた歴史を持つ。
漫画家さくらももこ原作の漫画「ちびまる子ちゃん」の舞台として、またJリーグ所属のサッカークラブである清水エスパルスのホームタウン(本拠地)としても知られる。また、2024年からNPBのウエスタン・リーグ(二軍戦)に静岡市清水庵原球場を本拠地とするくふうハヤテベンチャーズ静岡が参加する。
旧清水市の区域は全国で唯一、特例市(2001年)、中核市(2003年)、政令指定都市(2005年)の順に全ての指定を受けたことがある区域である。